車の個人売買は中古車販売店を介在させないので売る人は高く、買う人は安くなるのが特徴です。
今回はX(Twitter)を使って個人売買で車を買った様子を、写真付きでレポートします。
事の経緯
筆者は2023年10月に新車で「タントファンクロス」を注文したのですが、ダイハツの不正騒動により出荷が停止になってしまいました。
しかし下取車はすでに売却済みで、しばらく乗る車がなくなってしまったのです。
地方で車がないのは死活問題だモン
そこで、とりあえず乗れればいいという条件で、個人売買で車を買うことにしたのです。
今回は、個人売買で10万円で入手した「ダイハツ ムーヴ」の購入記録を画像付きでご紹介していきます。
X(Twitter)で探す
車の個人売買は、様々なプラットフォームで行われています。
車の個人売買が行われているサイト
- X(Twitter)
- ジモティー
- メルカリ
- ヤフオク
- ガリバーフリマ
- カババ
完全無料で使えるのは「X(Twitter)」か「ジモティー」の2つだけ。
それ以外は手数料がかかるため、今回は値段重視でいくためにX(Twitter)を使うことにしました。
※それ以外のサービスも買う方は無料ですが、出品者側に手数料がかかります。その手数料分を転嫁して販売価格を上げている出品者もいるため、完全無料は上記2つのサービスと説明させていただきました。
X(Twitter)は「ハッシュタグ」というものを使い、個人売買が行われていることが多いのでハッシュタグ検索を行い車を探します。
「#車売ります」で検索すると色々あるモン
オーナーとやり取りする
個人売買は完全にタイミングなので、常に検索していないと掘り出し物は見つかりません。
筆者はたまたま良さそうな出品者に出会い、車の詳細を送ってもらいました。
個人売買で車を買う時は、なるべくメンテナンス履歴がわかる車が良いと思います。
中には中古車屋に売れないような車を個人売買で売り逃げしてしまおうと考えている人もいるので、顔が見えない分「誠実な対応かどうか」は大事です。
筆者が見つけた出品者は、過去のメンテナンス履歴や手放す理由など詳細に教えてくれました。
乗りたくて整備したけど家庭の事情で泣く泣くと言っていたモン
個人売買はトラブルが多いので、必ずオーナーと細かいやり取りをして車の詳細を確認しましょう。
筆者が出会った出品者は、遠方で現車確認できないことを考慮して大量の画像を送ってくれました。
金額や条件の交渉をして問題なかったので、筆者はこの方から購入することにしました。
その後は引取の日程などを決めるモン
詳しくは今回の記事の趣旨と逸れるので割愛しますが、引取に行くまでに以下の3つは済ませておきましょう。
- 書類(車検証など)をもらう
- 保険に入る
- 車庫証明をもらう
軽自動車の場合は車庫証明は名義変更の後でもOKなので、必要書類は購入する車に合わせて用意しましょう。
車を引き取りに行く
筆者は引き取りまで時間があったので、出品者とやり取りしながら別料金で整備などもお願いしました。
500kmの距離を乗って帰るから整備は重要だモン
筆者は新幹線に乗り石川県まで行きました。
足車なので近場で探すのも良いのですが、せっかくなので旅行を兼ねて行ける地域の車を買うことにしたのです。
その地域のグルメを楽しむのも、個人売買で自分で車を引き取りに行く醍醐味です。
自力で帰って来る
旅行を楽しみながら車を引き取りに来た筆者ですが、今回個人売買で購入したのは軽自動車。
それも24年落ちの旧車なんだモン
ウキウキで引き取りに行きましたが、帰路は500km以上もあります。
さらに筆者の後悔を加速させたのは、引き取った車のシートでした。
買った車には謎のフルバケットシートが装着されており、これがかなりのクセモノだったのです。
車検非対応パーツがそのまま付いてくるのも個人売買だモン
中古車屋で販売する車は、完全車検対応仕様にする必要があります。
しかし個人売買は”現状販売”が大前提なので、前オーナーの仕様がそのままの状態でやってきます。
ハンドルの位置も調整されおり、筆者は乗りにくいと感じながら500kmの道のりをひたすら運転して帰りました。
手直しする
こうして筆者は、X(Twitter)を使って個人売買で車を購入しました。
支払総額は10万円だったモン
ちなみに同条件で中古車サイトを検索すると、だいたい30〜40万円ほどが相場でした。
かなりお得に購入できたと喜ぶのもつかの間、個人売買の車は全てが現状販売なので安心して乗るために自分で手直しが必要です。
自分で行った作業リスト
- 車内清掃
- タイヤ交換
- オイル交換
- シート交換
- 純正部品戻し
特に車内清掃は、中古車販売店で購入する場合はすでに行われていることがほとんど。
内装をばらして清掃するなら、1〜2日ほどかかるモン
個人売買の車はそういう作業も全て自分で行う必要があるので、その分安く買うことができるのです。
中古車販売店は1台あたりの利益を20〜30万円ほど乗せていると言われますが、こうした作業代金が含まれているということです。
今回購入した車は車検も近かったため、車検非対応の部品は全て純正部品に交換しました。
車検を通す
「車を手放すきっかけは車検」という人は多いので、個人売買で販売されている車は車検間近なことも珍しくありません。
筆者が購入した車も車検が近かったため、今回は少しでも費用を抑えるためにユーザー車検をすることにしました。
筆者は事前に準備をした上で事前に有料のテスター屋も利用したため、車検通過自体はあまり苦労しませんでした。
しかし車検取得に4万円弱かかりましたので、購入費用の総額は14万円という結果になりました。
故障などは今のところない
個人売買を使って総額10万円(+車検代4万円)で購入したムーヴですが、特に大きな故障もなく快適です。
生産がストップしていたタントファンクロスも無事に納車されましたが、なんだかんだマニュアルのターボ車が楽しくてどちらも乗っています。
個人売買をする度に思いますが、中古車ほど値段とクオリティが比例するものはありません。
安ければ安いなりの車、高ければ高いなりの車なんだモン
これは当たり前の話ですが、案外お客様を相手にしていると「安くていい車が欲しい」と言われます。
安くていい車というのはほとんど巡り合うことはできません。
それを望むのであれば、ハイリスクハイリターンの個人売買に手を出す他ないでしょう。
筆者の今回の個人売買は大成功に終わりましたが、当然「買ってきた車が壊れている」ということもあります。
中古車販売店で車を買うということは、安心をお金で買っていると同義なのです。
こういう点を踏まえて、どこで中古車を買うのかを決めたいですね。
コメント